はじめに
  ──終わらない「アメリカの戦争」──

第一章 朝鮮戦争
  ──東西「代理戦争」時代の始まり──

  朝鮮戦争前史
  
東西冷戦とアメリカの極東戦略
  
北朝鮮軍の韓国侵攻計画
  
開戦直後の米ソ両国の対応
  
国連軍の反攻と中国義勇軍の参戦
  
停戦と朝鮮半島の永続的分断

第二章 ベトナム戦争
  ──米軍史上最大の苦戦と敗北──

 第一部 ベトナム戦争前史
  ベトナムの王朝時代とフランスの進出
  
ベトナム革命勢力の誕生
  
インドシナ戦争の勃発
  
フランスのベトナムからの撤退

 第二部 揺れ動く米軍の戦争目的
  ベトナムの分裂と東西冷戦
  
南北ベトナムの対立と武力闘争の開始
  
ケネディ暗殺とトンキン湾事件
  
アメリカによる本格介入の始まり
  
アメリカ政府首脳部の楽観と誤算

 第三部 悪夢の敗北とその後遺症
  テト攻勢──共産勢力の大反攻
  
国際的なベトナム反戦運動の広がり
  
ニクソン訪中とベトナム和平交渉
  
栄光なき帰還──米軍の撤退開始
  
サイゴン陥落とベトナム戦争の終結

第三 中米戦争(キューバ・グレナダ・パナマ)
  ──アメリカの「裏庭戦争」全史──

  中米紛争前史
  
キューバ革命とカストロの決断
  
キューバ危機──米ソ核戦争の瀬戸際
  
ニカラグア内戦への干渉
  
グレナダ侵攻作戦

  パナマ侵攻と麻薬戦争

第四 湾岸戦争
  ──ベトナム後遺症からの脱却──

  湾岸戦争前史
  
イラク軍のクウェート侵攻作戦
  
「砂漠の盾」──多国籍軍の結成
  
「砂漠の嵐」──イラク軍の壊滅
  
「成功」か、それとも「失敗」か

第五章 国連活動(レバノン・ソマリア)
  ──「世界の警察官」が見た地獄──

  国連活動の理想と現実
  
米軍レバノン派遣部隊の悲劇
  
回復されなかった「ソマリアの希望」
  
アメリカはなぜ国連活動で失敗したか

第六章 対テロ戦争(イラン・リビア・アフガニスタン)
  ──ソ連に代わる新たな「敵」の登場──

  イスラム革命の胎動
  
新たな反米闘士・カダフィの登場
  
イスラム過激派勢力との対決

第七章 イラク戦争
  ──「西側の盟主」から一国主義へ──

  ブッシュ政権のイラク攻撃への始動
  
パウエル外交とラムズフェルドの戦争計画
  
「イラクの自由」作戦の始まり
  
バグダットの陥落とフセイン政権の崩壊

おわりに
  ──アメリカはいつまで戦争を続けるのか──

あとがき

付録
  ──歴代米国防長官・統合参謀本部議長一覧──